アーユルヴェーダ豆知識

●プラーナとは

中医学の『気』の概念に通じるもので、元気・気力・活気といった目にはみえないけど、生命活動を営む上で必要不可欠なものです。

肉体があってもそれを動かすものが『気』=プラーナです。

プラーナは、全身に7,200本あるといわれる”ナーディ”=経絡(けいらく)を流れ、私たちの心身の状態・働きに影響します。また、その流れ・動きはひとりひとり異なるため、体質・ドーシャを知るために、プラーナの状態(=経絡の状態)を知ることは大切なヒントになります。

●オージャスとは

Ojasはサンスクリット語で、「活力」・「精気」といったように生命の根源のエネルギーの意味です。

それは「生きがい」や「やりがい」にも通じ、オージャスを高めることで、免疫力もUPするともいわれています。

私たちが日ごろ食べるものはすべての体の組織(7つのダートゥ)に生まれ変わり、最終的にオージャスになるとアーユルヴェーダでは伝えています。

オージャスを高めるためにも、まずは日頃の食事を見直すことが大切です。

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スリランカに息づくアーユルヴェーダ

The pearl of the Indian ocean南アジアのインド亜大陸の南東にポーク海峡を隔てて位置するスリランカは、その自然の豊かさから「インド洋 の宝石」や「インド洋 の真珠」とも、またその歴史の悲しさから「インド洋の涙」とも呼ばれています。
歴史に裏づけされた豊かな伝統文化は、主に仏教とヒンドゥー教の影響を受けながら脈々と受け継がれてきました。
そのひとつが、世界三大伝統医学のひとつとして、インドで生まれ、スリランカに伝来した体系的な古代の健康科学『アーユルヴェーダ』です。アーユルヴェーダは、スリランカ固有の伝統医療との独自の文化に育まれて発展を遂げました。
その伝統を受け継ぎ、現在に息づくアーユルヴェーダは、国家資格として認められており、ただ単に伝統的な医療としてだけでなく、患者に心身ともに寄り添い、真摯に向きあうことを大切にするホスピタリティも大切にしています。